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ウッドショックの注文住宅建設への影響とは

最近よく見聞きするようになった「ウッドショック」。注文住宅を建てたいと思っているときにこの言葉を聞くと不安になるかもしれません。ウッドショックとは何なのか、注文住宅へはどのような影響があるのかについて解説します。

ウッドショックとは?

2021年春頃から始まった木材不足および木材の価格高騰のことを「ウッドショック」と言います。1970年代の石油不足によるオイルショックになぞらえてこう呼ばれていますが、実は2021年にはじまったウッドショックは第三次ウッドショックです。第一次は1992年頃、第二次は2006年頃に起こりました。

注文住宅に影響するのは、柱や梁、土台に使われる建築用の木材です。建材の調達が困難になっていて、価格が高騰しているため、建築価格も上昇しています。

ウッドショック3つの原因

第一次、第二次ウッドショックでは、アメリカ・マレーシア・インドネシアなどの政策が引き金になっていました。今回のウッドショックの原因には3つ考えられています。大きく分けると日本の国内事情と世界的な情勢です。ここでは、ウッドショックの原因を確認しておきましょう。

国産木材が不足している

日本は、国産木材が少ないという事情があります。戦時中の軍事物資確保と戦後の復旧のために大量の伐採をおこないました。木材は植林してから使用できるまで、30年以上かかります。森林が荒廃した影響で林業も衰退。日本は元々国産木材が不足しています。世界的に木材不足に陥ったからといっても、急に自力供給できないのです。

昨今の情勢

2021年にウッドショックがはじまった直接的原因は、新型コロナウイルスです。米国などを中心にテレワークが普及し、家を快適に働ける環境に変えたいというニーズが高まりました。住宅建築需要に対して木材の供給が追い付かず、木材不足になっています。また、コロナ禍で国際物流も停滞気味になり、供給不足に拍車がかかっている状況です。

輸入木材頼り

国産木材が不足していることから、日本の住宅業界は、輸入木材に頼っています。住宅メーカーが使用している建築用木材の7割が輸入材です。世界的に木材不足になっているため、日本に輸入される木材は減っています。

ウッドショックはおさまる見込みはある?

残念ながら、ウッドショックがおさまる見込みはありません。当面は木材不足が続くでしょう。しかし、着工が遅れる可能性はあるものの、着工後に工期が遅れることは基本的にありません。建材を確保してから着工するので、安心してください。

日本では、ウッドショックとは無関係に、この10年は建築費用が上昇傾向でした。その大きな原因は職人不足です。仮にウッドショックが解消されても職人不足は解消されないため、建築価格の上昇傾向は続く見込みです。ウッドショックが解消されるのを待つより、自分が家を建てたいタイミングで建てることをおすすめします。